QMK firmware ファームウェアの初歩の初歩 6
QMK firmware本体もインストールでき、いよいよプロファイルの変更となる前に、defaultのキーマップ設定ファイルが正しくコンパイルできることを確かめておく必要がある。これを怠って、プロファイルを色々弄った後にコンパイルできないことが判明してしまうと、原因究明のために無駄な時間を要してしまう場合がある。
defaultとは言っても、QMK firmwareは様々なキーボードに対応しており、それぞれの配列に対して別々のdefault配列用のファイルがある。ここでは、最も入手しやすく配列もスタンダードなものに近いXD60(XD64)を例として説明する。
まずは公式の解説ページを確認しよう。
コマンドライン上からmakeコマンドでコンパイルを実行し、成功すると定型文が表示されるから、それを確認しろということである。*1
まずmsys2を立ち上げて、QMK firmwareをインストールしたフォルダに移動する。
前回までの手順から一度シャットダウンしている場合は、フォルダに移動するところから始める必要がある。すなわち一番最初に前回のインストール手順で入力したcd qmk_firmwareをもう一度実行する。
これで準備ができたので、次のように入力して実行する
make xd60:default
大文字と小文字は区別されるので、正確に入力すること。もし"XD60"と大文字にしてしまうとこのようになる。
簡単に言うと「そんなファイルは存在しない」というメッセージが出ている。
一度ミスしたあとでも、正しく入力し直すだけでコンパイルを再実行できる。あとはずらずらと文字が出力されるので、それを眺めていればよい。
[OK]がずらっと並び、最後までエラーが出なければコンパイルは完了である。初回コンパイル時は画像のものよりももっと様々な文言が表示されるだろう。
さて、ここまで終わると今度はデータを基盤に書き込むわけだが、そのためにはコンパイルしたファイルがどこにあるかを確認しておく必要がある。
それについてはまた次回。